送別会の挨拶・スピーチ文例20選 — 幹事・上司・本人、それぞれの話す順番と長さ
送別会での挨拶とスピーチの文例集。幹事の開会・締め、上司の送辞、送られる本人の謝辞まで、そのまま読める台本と適切な長さの目安を解説します。

送別会の挨拶は、内容より長さで失敗します。3分を超えると場が冷え、逆に10秒で終わると軽く見えます。適切な長さは、立場によってはっきり決まっています。
この記事では、送別会での挨拶を幹事・上司・送られる本人の3つの立場に分け、そのまま読める文例を20通りまとめました。時間の目安と、話す順番も整理します。
話す順番と時間の目安
- 開会の挨拶(幹事)— 30秒。誰が主役かを明示するだけでよい
- 送辞(最上位者)— 2分。エピソード1つ+今後への言葉
- 乾杯(次席者)— 30秒。長い挨拶は乾杯前にやらない
- 歓談 — 40〜60分
- 記念品・寄せ書きの贈呈(幹事)— 1分
- 謝辞(送られる本人)— 3分。最も長く話してよい枠
- 締めの挨拶(次席者)— 1分
- 一本締め(幹事)
乾杯の挨拶で長く話すのが最大の失敗パターンです。全員がグラスを持って立ったまま待っています。乾杯は30秒以内、内容は「おめでとう・お疲れさま」+「乾杯」で十分です。
幹事の挨拶(6例)
開会の挨拶
例1(基本形・30秒)
本日はお忙しいなかお集まりいただき、ありがとうございます。ただいまより、〇〇さんの送別会を始めさせていただきます。〇〇さんには〇年間、大変お世話になりました。本日は肩の力を抜いて、ゆっくりお過ごしいただければと思います。それでは、〇〇部長より一言頂戴いたします。
例2(少人数・カジュアル)
みなさんお集まりいただきありがとうございます。今日は〇〇さんの送別会です。堅苦しくせず、いつも通りで行きましょう。まずは乾杯からいきます。
贈呈のとき
例3(寄せ書き贈呈・1分)
ここで、みなさんからお預かりしたメッセージをお渡しします。〇〇さんに直接伝えきれなかった言葉を、一人ひとり書いていただきました。今日ここに来られなかった方や、以前ご一緒していた方からも届いています。ぜひ後ほど、ゆっくりお読みください。
例4(記念品と一緒に)
みなさんからのメッセージと、ささやかですが記念の品をお渡しします。〇〇さんが新しい場所でも、ここでの日々を思い出していただけたら嬉しいです。
締め
例5(一本締めの音頭)
そろそろお時間となりました。〇〇さんの新しい門出を祝して、一本締めで締めたいと思います。それではお手を拝借——いよーお、(パン)。ありがとうございました。
例6(二次会案内)
本日はありがとうございました。このあと二次会を〇〇で予定しています。参加自由ですので、ご都合のつく方はぜひ。お帰りの方は、お気をつけてお帰りください。
上司からの送辞(7例)
送辞は2分が目安です。実績を羅列するより、エピソードを1つ深く語るほうが場が温まります。
退職する部下へ
例7(2分・エピソード型)
〇〇さん、〇年間本当にお疲れさまでした。私が〇〇さんを一番よく覚えているのは、〇〇の案件でトラブルが起きた日のことです。全員が対応に追われるなか、〇〇さんだけが先にお客様のところへ向かっていました。あのとき、この人は仕事の順番がわかっていると思いました。新しい場所でも、その姿勢はきっと通用します。ありがとうございました。
例8(1分・簡潔)
〇〇さん、長い間ありがとうございました。手放したくない人材でしたが、本人が決めたことなら送り出すのが上司の仕事だと思っています。新天地でのご活躍を祈っています。困ったらいつでも連絡してください。
例9(定年退職の方へ)
〇〇さん、〇年間の長きにわたり、本当にありがとうございました。〇〇さんが作られた仕組みは、いまも私たちの土台になっています。何より、〇〇さんが育てた人材が各部署の中心にいます。これが一番の功績だと思っています。今後のご健勝を心よりお祈りいたします。
異動・転勤する部下へ
例10
〇〇さん、次の部署でもきっと同じように信頼を集めると思います。ここで積み上げたものは、どこに行っても効きます。自信を持って行ってください。
例11
同じ社内ですので、これでお別れではありません。またどこかで一緒に仕事をしましょう。それまで元気で。
乾杯の挨拶
例12(30秒)
〇〇さんのこれまでのご尽力に感謝し、新しい門出をお祝いして。乾杯!
例13(30秒・和やかに)
長い挨拶は後の人に任せます。〇〇さん、お疲れさまでした。それでは、乾杯!
送られる本人の謝辞(7例)
本人の謝辞は3分まで話してよい枠です。ここでしっかり話しておくと、送り出す側も区切りがつきます。会社への不満は、たとえ事実でも言わないのが鉄則です。
退職する場合
例14(3分・標準)
本日はこのような会を開いていただき、ありがとうございます。〇年間、この職場で働けたことを心から幸せに思っています。入社したときは何もわからず、失敗ばかりでした。それでもみなさんが根気よく教えてくださったおかげで、ここまで来ることができました。特に〇〇の案件では、部署を超えて助けていただきました。あの経験がなければ、今の私はありません。新しい環境でも、ここで教わったことを軸にやっていきます。本当にありがとうございました。
例15(1分・簡潔)
本日はありがとうございます。〇年間、支えていただき感謝しかありません。ここで学んだことを次の場所でも活かします。みなさんのご活躍を、外から応援しています。ありがとうございました。
例16(定年退職)
〇年間、本当にお世話になりました。振り返ると、うまくいったことより失敗のほうがよく思い出されます。それでも続けてこられたのは、周りに助けてくれる人がいたからです。これからは一人のOBとして、この会社を応援していきます。皆様のご健勝をお祈りしています。ありがとうございました。
異動・転勤する場合
例17
この部署での〇年間は、私にとって本当に濃い時間でした。次は〇〇支店ですが、同じ会社です。またどこかで一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。ありがとうございました。
例18
急な異動でご迷惑をおかけしますが、引き継ぎは責任を持って進めます。残していく仕事のことは気になりますが、みなさんなら大丈夫だと信じています。
産休・育休に入る場合
例19
しばらく職場を離れることになり、みなさんにご負担をおかけします。引き継ぎ資料はまとめましたが、不明点があればいつでも連絡してください。戻ってきたときには、また全力でやります。ありがとうございました。
例20
体調を気遣っていただき、業務を調整してくださったこと、本当に感謝しています。安心して休みに入れます。ありがとうございました。
急に振られたときの3秒テンプレート
「〇〇さんも一言」と突然振られる場面は必ずあります。そのときは次の型に当てはめれば、10秒で成立します。
- 「〇〇さん、お疲れさまでした」(呼びかけ)
- 「〇〇のとき、助けていただきました」(具体的なこと1つ)
- 「ありがとうございました」(締め)
具体的なことが1つも思い浮かばない場合は、見ていた印象で構いません。「いつも一番早く出社されていたのが印象に残っています」だけでも、抽象的な感謝より確実に伝わります。
話しきれない分は、寄せ書きに残す
送別会で全員が一言ずつ話すと、それだけで1時間かかります。現実には数人しか話せません。話せなかった人の言葉をどう届けるかが、幹事の腕の見せどころです。
オンラインの寄せ書きなら、参加できない人や、以前一緒に働いていた元同僚も含めて全員分を集められます。当日は幹事が代表して贈呈し、本人は後からゆっくり読めます。声に出せなかった言葉こそ、形にして残す価値があります。
送別会の寄せ書きを、無料で作ってみる
無料で寄せ書きを作るよくある質問
- Q. 送別会の挨拶はどれくらいの長さが適切ですか?
- A. 幹事の開会は30秒、上司の送辞は2分、乾杯は30秒、送られる本人の謝辞は3分が目安です。特に乾杯は全員が立って待っているため、必ず短くしてください。
- Q. 退職する本人が挨拶で会社への不満を言ってもよいですか?
- A. 避けるべきです。事実であっても、その場にいる人が気まずくなり、送り出す雰囲気が壊れます。感謝と今後の話に絞るのが鉄則です。
- Q. 乾杯の挨拶は誰に頼むべきですか?
- A. その場の最上位者が送辞を述べ、次席者が乾杯するのが一般的です。いずれも1週間前までに依頼しておき、当日の突然の指名は避けてください。
- Q. 何を話せばいいか思いつきません。
- A. その人と関わった具体的な場面を1つだけ思い出してください。案件名、トラブル、言われた言葉のどれかです。それを話せば、抽象的な感謝より確実に伝わります。



